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【市内名所散策】
旧仙洞御料庄屋 旧西尾家住宅(吹田文化創造交流館)   吹田市内本町2-15-11
内本町2丁目の住宅街の中にあるひときわ目立つ高い塀に囲まれた大きな門構えの家、そこが旧仙洞御料(せんとうごりょう)庄屋旧西尾家住宅です。
仙洞御料とは天皇を譲位した上皇の所領地のことで、ここから皇室や伊勢神宮の新嘗祭(にいなめさい)などに、米や野菜のお供え物の神饌(しんせん)を献上してきました。西尾家は4、7〜10代が庄屋を勤めたそうです。
旧西尾家住宅は、仙洞御料庄屋を勤めた伝統と茶の湯の精神を感じる屋敷で、主屋・茶室・離れ・蔵など多彩な建物と風情ある庭園から成り立ちます。敷地は1,400坪を誇り、主屋の延床面積は198.6坪にも及ぶことから、その裕福さがうかがえます。

現在は一般公開もされており、コンサートが開かれたりしています。見学に行くとボランティアの方が丁寧に案内してくれます。
(写真→)旧西尾住宅主屋
長屋門をくぐると正面に見える主屋。門から入り口へ続く道とおおらかな前庭は、大名行列も道を譲ったという献上駕籠の行列が発進した情景を偲ばせる。
写真gallery
【主屋】現在の建物の主屋は、約400年前の江戸時代初めに建てられた旧宅を約100年前の明治28年(1895)ごろに建て替えたものです。
▲長屋門
南側の道路に面して建つ長屋門。間口二間半もある大きな門です。
▲玄関
長屋門をくぐると正面に見える玄関です。
▲計り部屋
昔は上米の計量などが行なわれていた部屋です。現在は拝観の受付場所と資料展示室として使われています。
▲全面カットガラスの縁側
大座敷の広縁にはカットガラスがはめ込まれています。室内から外を見ると揺らいで見えるようにカットが施されたガラスです。
▲配膳台
当時にしてはハイカラなタイル貼りの配膳台です。
▲配電盤
このような配電盤が現存しているのは珍しいそうです。
▲電話室
電話番号は0001番で吹田で1番に電話を敷設したのが西尾家だそうです。ちなみに0002番はアサヒビール、0003番は吹田役場。
▲貴志康一誕生の間
西尾家は夭折の音楽家貴志康一(1909-1937)の母かめの実家でした。主屋には康一が誕生した和室があります。
▲庭より主屋を望む
主屋の南西には約310坪の広大な庭園が広がります。
伽藍石から主屋を見た画です。
【離れ】大正15年(1926)の上棟で、当時、関西建築界の重鎮であった武田五一が設計を行い、三輪彌助が大工として建築にあたりました。建物は内外とも和風に造る和風(居住)棟と、外観を和風、内部を洋風とする洋風(接客)棟の二棟を東西に設けています。
▲ビリヤード室
ビリヤード専用の部屋です。台を置くので床も補強してあります。照明器具や家具も部屋に合わせて武田五一が作ったものです。
▲応接室
出窓の上部には花と鳥をあしらったアール・ヌーヴォー風のステンドグラスがあります。写真が趣味のご当主のために暗室もありました。
▲サンルーム
応接室からつながるサンルームです。こちらのドア上部にもステンドグラスが用いられています。
【茶室他】西尾家には主屋に2ヶ所、茶室に2ヶ所、離れに1ヶ所の計5ヶ所の茶室があります。
▲茶室「積翠庵」
明治26(1893)に作られた茶室。茶道薮内流家元(京都市)の茶席燕庵と、同じく雲脚席の写しを組み合わせたもので、当主の号に因み積翠庵と名づけられました。
▲防火水槽・温室跡
プールにも使用されていたという防火水槽。温室はガラス張りでしたが、戦時中敵の標的になるため撤去されたそうです。今では基礎部分だけが残っています。
▲吹田慈姑(すいたくわい)
吹田慈姑を学術的に最初に紹介した牧野博士は12代西尾與右衛門と深い親交があった植物分類学者です。
一般の栽培は見られなくなりましたが、ここでは吹田慈姑保存会の方々によって栽培されています。
吹田慈姑(すいたくわい)
天保14年(1843)の『吹田村明細帳』に「禁裏(きんり)・仙洞(せんとう)・女御(にょうご)・大宮(おおみや)」の四御所へ毎年春「所産」の「姫慈姑」を献上と記載があるように、吹田村の慈姑は古くから有名でした。この慈姑を学術的に最初に紹介したのが牧野富太郎です。学名をSagittaria Linn forma Suitensis Makinoといい、吹田を名にもつ唯一の植物です。(下線の部分が吹田を意味します。)
旧仙洞御料庄屋 旧西尾家住宅(吹田文化創造交流館) 
【所在地】吹田市内本町2-15-11 TEL(06)6381-0001
【アクセス】JR吹田駅または阪急吹田駅より徒歩約10分
【開館時間】9:00〜17:00 入館無料  ※駐車場はありません
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